女性管理職 初の1割超 長崎県内企業、帝国データバンク調査

2024/10/24 [12:00] 公開

長崎県内企業の女性管理職割合

長崎県内企業の女性管理職割合

大きい写真を見る
帝国データバンク長崎支店が実施した女性登用に対する県内企業の意識調査によると、女性管理職(課長相当職以上)の割合は平均10・4%で初めて1割を超えた。政府が目指す女性管理職の割合30%を達成した企業は10・7%で全国平均11・4%を下回った。
 調査は7月に県内企業265社を対象に実施し、103社が回答。女性管理職の割合は、「0%」(全員男性)が44・7%で最多。前年より7・3ポイント減ったが、依然高い水準だった。次いで「10%未満」19・4%、「30%以上」10・7%、「10%以上20%未満」9・7%だった。
 女性役員の割合は平均18・5%で過去最高だった一方、「全員が男性」の企業は4割台だった。女性管理職の今後の見込みについては、「増加する」が22・3%、「変わらない」が42・7%。行動計画の策定や公表が義務化されている従業員数が多い企業は「増加する」が多かった。
 女性活躍推進策を複数回答で尋ねたところ、「性別に関わらず成果で評価」が50・5%で最多。「性別に関わらず配置・配属」45・6%、「女性の育児・介護休業の取り組み促進」35・9%、「就業時間の柔軟化」26・2%と続いた。
 同支店は「人手不足が深刻化する中、女性の潜在的な労働力を掘り起こし、女性活躍を推進する重要性が年々高まっている」としている。