小学6年と中学3年を対象に毎年実施している全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が17日、各地で一斉に行われた。国公私立の小中学校計約2万8千校の約200万人が参加。今回は国語と算数・数学に、3年ぶりに理科が加わった。
中学理科は、デジタル端末を使いオンラインで出題・解答する新方式(CBT)を初めて導入した。ネットワークの負荷軽減のため14日から分散実施し、17日は約2500校。他の教科は従来通り紙の筆記試験とした。
普段の学習状況や生活習慣を尋ねるアンケートも実施し、児童生徒はデジタル端末で答える。
全国学力テストは、国語と算数・数学を毎年、理科と中学英語は3年に1回程度実施する。文部科学省は今回の中学理科を皮切りに、2026年度は中学英語でCBTを導入し、27年度から全教科に広げて紙の問題冊子を廃止する方針だ。
今回から結果公表の方法なども変更する。これまでは学校へのデータ返却と結果公表の間隔が短かったが、学校などでの分析時間を確保するため、データ返却を10日程度早めて7月中旬とする。