県立長崎明誠高(安藤嘉朗校長、439人)が来年度から採用する新しい制服のファッションショーが28日、長崎市西海町の同校であった。中学生対象の学校見学会でお披露目。性別にかかわらず、それぞれが自由に選べる多様な組み合わせに観客は目を見張った。
同校は総合学科の高校として、生徒一人一人が自分の進路や適性に応じて科目を選択。同様に制服も自らの思いに合わせて選べるよう、新制服の導入を決めたという。
冬服はジャケット2種にボトム3種(スラックス2種とスカート)。シャツも3色あり、基本はネクタイだがリボンもOK。夏服はシャツ3色とボトム3種、中間服ではニットベスト2色なども取りそろえた。冬スカートはプリーツの影部分にストライプが入る柄で、夏スカートは今回作った同校オリジナル「明誠チェック」。
ファッションショーでは同校3年有志8人がモデルを務め、2回のステージに分けて披露。市内、近郊の中学生や保護者ら計約300人が見入った。
西彼時津町の中3女子のグループは「かわいいし、日によって組み合わせを変えられる」「スラックスをはいてみたい」と好感触。男子生徒の母親らは「バリエーションがあり、柔らかい感じ」と話した。
県教委によると、今年4月現在、県内公立高67校のうち、女子のスラックスを導入しているのは19校という。