海上自衛隊の新型多機能フリゲート艦(FFM)の命名・進水式が22日、長崎市の三菱重工業長崎造船所であり、「のしろ」と名付けられた。3月に同造船所で進水した「もがみ」型の3番艦。今後、機器類の装備や運用試験などを経て、来年度中に就役する予定。
海自によると、同造船所でFFM6隻を建造する。三菱重工業によると、同造船所で戦後に建造された護衛艦は35隻目(うちイージス艦5隻)。
のしろの基準排水量は3900トン、全長133メートル、最大幅は16.3メートル、喫水4.7メートル。乗員約90人(うち女性約10人)。建造費はもがみ型4番艦と合わせて、約951億円。従来の護衛艦より船体をコンパクト化し、少人数での運用が可能。平時の警戒監視のほか、対潜水艦戦や対機雷戦(敷設、除去、捜索)などの多様な任務に活用できる。
式は飽の浦町の本工場であり、松川るい防衛政務官が綱を切断すると、汽笛と花火、「軍艦マーチ」が響き、進水を祝った。
新型護衛艦「のしろ」命名 「もがみ」型3番艦 三菱長崎造船所で進水式
2021/06/22 [23:39] 公開