町道日並左底線が全面開通! 長崎・時津、国道206号のバイパス機能などを期待

長崎新聞 2025/04/25 [11:30] 公開

テープカットで開通を祝う関係者=時津町日並郷

テープカットで開通を祝う関係者=時津町日並郷

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長崎県西彼時津町の日並郷と左底郷を結ぶ町道日並左底線が24日、事業開始から28年を経て全面開通した。町北部と中心部付近をつなぐ地域間道路。国道206号のバイパス機能や、災害発生時の迂回(うかい)路としても期待される。

 町都市整備課によると、道路は延長2・04キロ、幅員6・5~10メートルの片側1車線。事業は1997年度に始まり、国の補助がなくなった後の2007年度以降は町の単独事業として施工した。山間部の固い岩盤に阻まれ工事が難航し、供用部分を除く約1キロの整備が続いていた。全体の事業費は約39億円。

 2年前に開通した高規格道路「西彼杵道路」日並インターチェンジと日並側で接続。沿線は土砂災害警戒区域外で、災害時も安全に通れる道となるほか、付近住民の利便性向上も見込まれる。地元の日並2自治会長の畠添茂晴さん(80)は「国道の抜け道のような感じで便利になる」と歓迎した。

 開通式は同日、日並側で行われ、山上広信町長は「多くの人のご協力で完成した。国道渋滞がさらに緩和されることを期待したい」とあいさつ。関係者がテープカットし、車両で通り初めをした。