京都国立近代美術館(京都市)の工芸品を中心に紹介する企画展「超絶技巧からモダンへ-京都・近代工芸の新展開-」が長崎市出島町の県美術館で始まった。県、両館主催。前期は2月24日まで。展示を一部替え、後期は同26日から3月16日まで開く。
独立行政法人「国立美術館」の2024年度巡回展。写真をテーマにした秋の静岡展に続き、今回の長崎展では工芸品をテーマに花瓶や皿、香炉、ティーセット、硯(すずり)箱、鉢、つぼなど170点を楽しむことができる。
会場ではプロローグとして、青貝細工が施された机など、国際色豊かな長崎で育まれた地元の工芸品を紹介。「第1章」では七代錦光山宗兵衛(1868~1927年)の「花蝶図大鉢」など繊細優美で技巧性の高い品々、「第2章」ではアールヌーボー様式を国際的に広めたパリ万博(1900年)の影響を受けたモダンな図案の作品が並ぶ。
16日は関係者向け内覧会があり、京都国立近代美術館主任研究員の大長智広さんと県美術館学芸員の川口佳子さんが展示品の作風や時代背景などを解説。浅井忠(1856~1907年)の図案を元に四代清水六兵衛(1848~1920年)が手がけた「大津絵中皿」など、京都でも未公開の新収蔵品を鑑賞できる点など、見どころを伝えた。
川口さんは「長崎には真摯(しんし)にものづくりに携わる人が多い。先人たちの力作が並ぶ本展が、そうした方々の背中を押す機会になれば」と語った。
観覧料は一般1200円、大学生・70歳以上千円、高校生以下無料。1月27日、2月10、25日、3月10日休館。問い合わせは県美術館(電095・833・2110)。
独立行政法人「国立美術館」の2024年度巡回展。写真をテーマにした秋の静岡展に続き、今回の長崎展では工芸品をテーマに花瓶や皿、香炉、ティーセット、硯(すずり)箱、鉢、つぼなど170点を楽しむことができる。
会場ではプロローグとして、青貝細工が施された机など、国際色豊かな長崎で育まれた地元の工芸品を紹介。「第1章」では七代錦光山宗兵衛(1868~1927年)の「花蝶図大鉢」など繊細優美で技巧性の高い品々、「第2章」ではアールヌーボー様式を国際的に広めたパリ万博(1900年)の影響を受けたモダンな図案の作品が並ぶ。
16日は関係者向け内覧会があり、京都国立近代美術館主任研究員の大長智広さんと県美術館学芸員の川口佳子さんが展示品の作風や時代背景などを解説。浅井忠(1856~1907年)の図案を元に四代清水六兵衛(1848~1920年)が手がけた「大津絵中皿」など、京都でも未公開の新収蔵品を鑑賞できる点など、見どころを伝えた。
川口さんは「長崎には真摯(しんし)にものづくりに携わる人が多い。先人たちの力作が並ぶ本展が、そうした方々の背中を押す機会になれば」と語った。
観覧料は一般1200円、大学生・70歳以上千円、高校生以下無料。1月27日、2月10、25日、3月10日休館。問い合わせは県美術館(電095・833・2110)。