長崎くんち開幕 みこし3基が「お下り」 雨の中でも疾走、歓声と拍手

2024/10/08 [10:00] 公開

雨が降る中、諏訪神社の石段を歩いて下るみこし=長崎市馬町

雨が降る中、諏訪神社の石段を歩いて下るみこし=長崎市馬町

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長崎くんちが開幕した7日、諏訪神社(長崎市上西山町)に祭られている諏訪、住吉、森崎のみこし3基がお旅所(元船町)に渡る「お下り」があった。雨の中、担ぎ手が疾走する「もりこみ」を披露すると、沿道に詰めかけた観衆から歓声と拍手が送られた。
 今年の神輿守町(みこしもりちょう)は神輿守小島連合会(平田耕三会長)。午後1時、諏訪神社で号砲を合図に神職らの行列が出発。続いて、みこしの担ぎ手たちが石段を慎重に下った。「もりこみ」は安全を考慮し、滑りやすいところを避けて実施。住吉のみこしを担いだ高比良秀司さん(53)は「3回目の参加で、雨は初めて。足元を気にしていつもより大変だったが、みんなしっかり担いでくれた」と語った。見物した同市香焼町の岡田幸子さん(65)は「お旅所まで追いかける。これが一番の楽しみ」と笑顔だった。
 担ぎ手たちはその後、馬に乗った神職や伝統衣装を身にまとった子どもたちと共に練り歩いた。県庁舎跡地前でみこしを台の上に置いて休憩。見物客はみこしの下をくぐり、御利益を願った。同市稲田町の町本明咲さん(6)は「お父さんが担ぎ手。みこしをくぐって楽しかった」と話した。