19日に開幕する第93回選抜高校野球大会に長崎市の団体職員、森山真一さん(47)が派遣審判員として参加する。県野球審判協会事務局長も務める森山さんは「若い審判が減っている中、野球が上手じゃなくても、こういう舞台に立てるということをPRしたい。審判をやりたい人が少しでも増えていってくれれば」と意気込んでいる。
例年、審判技術の向上を目的に、春と夏の甲子園には全国各ブロックからも審判員が派遣される。長崎県からは2016年夏以来、5年ぶり。森山さんは昨春に派遣される予定だったが、コロナ禍で大会が中止になった。
西彼時津町出身。海星高野球部時代は1、2年の夏にチームが甲子園に出場して、アルプススタンドから先輩たちを応援した。3年時は県の決勝で瓊浦高に11-13で敗れたため、今回が自身“初出場”となる。
20代後半から審判員を続けているが、この1年は感染症対策で試合などが制限され、寂しい思いをした。2年ぶりの春の甲子園開催が決まり、冬の対外試合禁止が解けた今月6日から県内六つの練習試合でジャッジして準備を整えてきた。
甲子園では複数試合の塁審を予定。「雰囲気にのまれず(長崎県から初出場する)大崎に負けず頑張りたい。はつらつとしたフェアな試合を期待したい」とプレーボールを心待ちにしている。
選抜高校野球 ジャッジへ 長崎の森山さん派遣「大崎に負けず頑張る」
2021/03/17 [14:00] 公開