神を招く言い伝え オガタマノキの花見ごろ 諫早・小長井

2021/02/23 [23:35] 公開

見ごろを迎えたオガタマノキの花=諫早市小長井町

見ごろを迎えたオガタマノキの花=諫早市小長井町

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 春の訪れを告げる長崎県諫早市小長井町の国指定天然記念物「小長井のオガタマノキ」の花が見ごろを迎えた。
 モクレン科の常緑高木。市教委によると、樹高20メートル、幹周り9.1メートルの巨木で樹齢は千年以上と考えられるという。早春になると、直径約3センチのかれんな白い花を付ける。花びらは6枚で花の中心部は赤紫色。2月初旬に開花し始め、3月上旬まで楽しめそう。
 「オガタマ」という名前は招霊(おぎたま)が変化したもので、神を招くという言い伝えがある。神前に供える玉串として、サカキの代用にされるほか、神木として神社などに植栽されている。
 長崎市から親子で初めて訪れたという小林良さん(31)は「大きな木でも花は小さくてかわいい。赤と白のコントラストがきれい」と見入っていた。