長崎県大村市玖島1丁目のパン屋「あさころパン」を営む北川智浩さん(34)、麻衣子さん(38)夫妻が、大村の武家屋敷に見られる「五色塀(ごしきべい)」をモチーフにしたあんパンを開発。「大村の新たな土産物として多くの市民に親しんでもらえれば」と意気込んでいる。
五色塀は江戸時代、玖島城下町にあった武家屋敷に見られる特徴的な塀で、さまざまな色の石を積み上げてしっくいで塗り固めたもの。あんパンは、佐世保市の実家のパン屋から独立し2017年に移住してきた智浩さんと麻衣子さんが大村の名所にちなんだパンを作ろうと開発を進めてきた。
ココアで黒く色付けした生地の中に白あんと生クリームが詰まっており、色とりどりのかのこ豆で五色塀を表現。「お殿様への献上菓子をイメージし、小ぶりで食べ応えのある甘さに仕上げた」(智浩さん)。パッケージのデザインは麻衣子さんが担当し、商品名は市内外で字書(じかき)として活躍する佐藤鳳水さん(39)がしたためた。
8日に園田裕史市長を訪ねあんぱんをPRした夫妻は、「市外から移住してきた自分たちにとって大村には面白い所が多い。今後、オオムラザクラにちなみサクラあんを使用するなどさまざまなバリエーションも検討したい」と話した。
「五色塀あんぱん」は1個180円(税別)。問い合わせはあさころパン(電0957.54.3525)。
新作あんパン 武家屋敷の「五色塀」イメージ 大村
2021/02/11 [23:43] 公開