「長崎の人も変わらなければ」ジャパネットHD・髙田社長 スタジアムシティ開業半年【インタビュー】

長崎新聞 2025/04/14 [12:00] 公開

長崎スタジアムシティの開業半年を前に取材に応じる髙田社長=佐世保市日宇町、ジャパネット本社

長崎スタジアムシティの開業半年を前に取材に応じる髙田社長=佐世保市日宇町、ジャパネット本社

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長崎市幸町の大型複合施設、長崎スタジアムシティを整備したジャパネットホールディングス(HD、佐世保市)の髙田旭人社長が開業半年を前に取材に応じた。地域活性化のためには「長崎の人も変わっていかないといけない。お互いが切磋琢磨(せっさたくま)するって大事なワードだと思う」などと語った。

 -開業後の長崎の変化は。
 スタジアムを中心に見ると人が集まっている瞬間は多いが、(市中心部などには)まだまだ波及していないと新聞記事には書かれている。そういう意味でも人があふれ返るような世界をつくりたい。

 -地元の期待は大きい。
 長崎で人が減って苦しんでいたり、もっと盛り上げたいという企業や自治体があると思うが、それぞれが変化し、チャレンジしないといけないと思う。われわれがリスクを取って全部やるつもりはない。
 「一緒にやろう」「前向きにやろう」という声があれば協力するつもりだ。地域創生は大事だが「思ってるより人が来ないじゃないか」と言われても、正直「知りません」という感覚だ。

 -今後について。
 今はインバウンド(訪日客)をほとんどやっていないが、今後、外国人対応もやっていくことで市全体、県全体に人が流れていくと思う。そこまでやって成功だと思っている。
 いつも話すように地域創生は長崎だけを考えているわけではない。プロジェクトが成功して単体で黒字を出せたときに、ほかの地方や企業で同じようなチャレンジが増え、日本全体を元気にすると思う。

 -収益は。
 バスケットボールのチケットは完売が続き、サッカーも開幕戦や13日のサガン鳥栖戦はほぼ完売で(スポーツ事業の)収益にはかなり後押しになってる感覚。ボックス席がほぼ完売するなど地元企業の応援もあり、高価格帯の席が売れているのは追い風だ。

 -スタジアムシティホテル長崎の運営は。
 稼働率はやっと6割くらいの月が増えてきている。(ホテル内の)レストランの認知度はまだ低いが、利用した方に満足してもらえれば、口コミでいい評判が広がると思う。