ありのままの風景を動画で 地域盛り上げる仲間募る 飯盛神社の禰宜 松瀬さん

2021/01/15 [23:52] 公開

相浦の風景などを動画で紹介する松瀬さん=佐世保市、飯盛神社

相浦の風景などを動画で紹介する松瀬さん=佐世保市、飯盛神社

  • 相浦の風景などを動画で紹介する松瀬さん=佐世保市、飯盛神社
  • 松瀬さんが制作した「かんながらチャンネル」のサムネイル画像(松瀬さん提供)
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 長崎県佐世保市相浦町の飯盛神社の禰宜(ねぎ)、松瀬弘喜さん(36)は、動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用し、地域の魅力を発信しようと奮闘している。日常の相浦の風景や神社の清掃、剣道の練習の様子などを紹介。松瀬さんは「動画を通して、地元を盛り上げる仲間を増やしたい」と意気込む。
 松瀬さんは同町出身。三重県の大学を卒業後、飯盛神社の跡継ぎとして28歳の時、佐世保にUターン。現在、国指定重要無形民俗文化財「平戸神楽」の演者としても活動している。
 動画配信を始めたのは、新型コロナウイルスの影響で、松瀬さんの同級生が県外に移住したことがきっかけ。「地元の風景を忘れてほしくない」との思いでユーチューブに着目し、昨年6月から投稿している。
 チャンネル名は「かんながらチャンネル」。「かんながら」は「神様のみ心のままに」という意味で、地元のありのままの風景を伝えるのがテーマ。撮影も編集も1人でこなしている。最初は10分程度の動画作成に2時間かかっていたが、今では半分の時間でできるように。相浦町の老舗製菓店や神社の清掃、剣道の稽古場などをこれまでに投稿してきた。
 神社の様子を映した動画では、視聴者から「参拝に行けない日も何回も繰り返し見られて、すごくうれしい」といった反応があるという。意外だったのはチャンネル登録者の半分が外国人。英語字幕を付ければ、さらに視聴者が増えるとの手応えを感じている。
 ライブ配信にも取り組みたいが「口下手」なのが悩み。そのため、トークが得意な人に出演してもらうなど、地元を一緒に盛り上げてくれる仲間を募集中。松瀬さんは「『ゆるく頑張る』をモットーに動画配信を続けたい」と話した。