中国盆フィナーレ 「金山・銀山」炎で先祖供養 長崎・崇福寺

2024/09/01 [12:18] 公開

爆竹の音とともに、赤々と燃え上がる「金山・銀山」=長崎市、崇福寺

爆竹の音とともに、赤々と燃え上がる「金山・銀山」=長崎市、崇福寺

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中国・福建省出身者の菩提(ぼだい)寺、崇福寺(長崎市鍛冶屋町)で31日夜、華僑らが円すい状の紙細工「金山・銀山」を境内で焼いて、中国盆を締めくくった。
 中国盆は通常、旧暦7月26日から3日間の伝統行事だが、初日にあたる29日は台風接近で実施を見送り、2日間に短縮。最終日は、先祖があの世でお金に困らないよう、お金に見立てた高さ約1・5メートルの金山・銀山を燃やす習わしがある。
 僧侶の読経後、檀家(だんか)総代が金山・銀山に点火。約40組の金山・銀山が投げ込まれ、爆竹の音とともに勢いよく燃え上がり、にぎやかに先祖を送り出した。
 長崎市の自営業、田川由紀さん(53)は「長崎の重要な行事だと思う。ぜひ今後も続けてほしい」と話した。