米国、ウクライナ停戦へ圧力 非協力なら仲介「やめる」

共同通信 2025/04/19 [08:35] 公開

トランプ米大統領(ゲッティ=共同)

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  • トランプ米大統領(ゲッティ=共同)
  • 18日、ロシアのミサイル攻撃を受けたウクライナ東部ハルキウの縫製工場で活動する消防隊員(ロイター=共同)
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 【ワシントン共同】トランプ米大統領は18日、ロシアとウクライナの停戦交渉について、双方が協力せずに一方が困難な状況を作り出せば、米国は仲介を「やめる」と述べた。仲介をやめる事態は「望んでいない」と表明し、早期の停戦と和平の実現へ両国に圧力を強めた。ホワイトハウスで記者団に語った。

 ルビオ国務長官は17日、ロシアのラブロフ外相との電話で、早期に交渉が進展しなければ「数日以内」に仲介努力を断念するとのトランプ氏の意向を伝えた。トランプ氏は18日、数日以内の意味について「具体的な日数は考えていないが、早期に交渉をまとめたい」と記者団に述べた。

 トランプ政権は17日、ウクライナや欧州の同盟国に対し、恒久的な和平実現に向けた構想の概要を説明した。ブルームバーグ通信によると、実現した場合に計画する対ロ経済制裁緩和の条件を提示。ロシアが占領したウクライナ領はロシアの支配下に残す内容だという。

 米側は数週間以内に完全な停戦を実現したい考えで、近くロンドンで会合を開く。