カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を巡り、長崎県のIR事業者公募に応じる方針を表明したピクセルカンパニーズ(東京)の吉田弘明社長が12日までに本紙の単独取材に応じた。吉田氏は「離島などの自然を生かし、リゾート色の強い開発を目指す」と事業構想の一部を明らかにした。
同社は新興市場ジャスダックの上場企業。スロットマシンの製造販売やリゾート用地の開発などを展開している。
吉田氏はIRの計画について、「具体的な内容は明かせないが、海や緑、離島を生かしたリゾートを考えている。九州、長崎の豊富な観光資源を活用したい」と説明。医療分野の要素も取り入れるという。総投資額は「数千億円」とした。
カジノ運営は欧州大手の「パルトゥーシュ・グループ」(フランス)と提携。世界的なIRを手掛けた建築家が率いる「スティールマン・パートナーズ」(米国)や香港の事業者などと協力し、「さまざまな文化を取り入れたコンソーシアム(企業連合)を形成して応募する」と話した。
県は来年1月までに公募を始める予定。同社のほかにオシドリインターナショナル(香港)、カジノオーストリアインターナショナル(オーストリア)、カレント(長崎市)が応じる意向を示している。