九州経済調査協会(九経調、福岡市)は7日、11月の宿泊施設の稼働状況を示す指数を発表した。本県は74.0で、10月に比べ14.5ポイント上昇。さらに前年同月比でも2.5ポイント上回り、今年2月以降初めてプラスに転じた。
九州は57.2(10月比14.3ポイント増)、全国は51.0(同9.7ポイント増)で全国的に回復傾向が持続。前年同月を上回ったのは本県、大分県、宮崎県など12県で、10月の6県から増えた。
本県は島根県(74.8)に次ぐ高い指数だった。九経調によると、本県は感染者数が少ない状況を保ち、九州他県からの近場需要を取り込んだことなどが要因として考えられるという。
一方、11月は一部地域で感染が再拡大し、同21~23日の3連休以後は多くの地域で指数が下降に転じている。このままの状況が続けば、12月は再び落ち込む可能性があるとみている。
宿泊稼働指数は、宿泊予約サイトの空室データを基に過去1年間で最も稼働状況が良い日を100として九経調が独自に算出している。
長崎県宿泊指数 大幅改善 2月以降初、前年上回る
2020/12/09 [13:05] 公開