介護分野のミャンマー人技能実習生8人が4日から、長崎県五島市と新上五島町の計3事業所で働きながら介護を学ぶ。新型コロナウイルス禍で、入国は7カ月遅れ。1カ月間の研修を2日に終え、実習生は「おじいさん、おばあさんが幸せになるようにお世話をしたい」と意気込んでいる。
介護分野では、日本語能力試験で「N4」以上の語学力が求められ、8人は日常会話やひらがな、簡単な漢字を書くことができる。監理団体「県ごとう人材確保・育成協同組合」の神之浦文三理事長によると、多くが「特定技能」や介護福祉士などの資格取得を目指しているという。
8人は20~30代の女性。本来は4月に入国予定だったが、新型コロナ禍に伴う制限で遅れた。11月からリモートでの日本語研修や五島市内での介護実技研修を受けた。5人が同市の2事業所、3人が新上五島町の1事業所に配属される。
同市内で実習に取り組むモーモーアウンさん(35)は「お世話をするのが大好きで、介護の仕事をしたかった。五島は魚がおいしくて、人も優しくて、ずっと住みたい。(利用者が)何をしたいのか考えて、一生懸命働きたい」と話した。