長崎県佐世保市の宇久島は、デジタル機器から一定期間離れて生活する「デジタルデトックス」のために島を活用してもらう新たな観光戦略を打ち出した。宿泊客の増加につなげる狙い。宇久町観光協会によると、同様の取り組みは九州で初めて。
近年はデジタル技術の進展で生活が豊かになる一方、インターネット依存などの問題も指摘されている。「デジタルデトックス」が注目される中、同協会は宇久島が自然豊かで、スマートフォンやパソコンなどから離れて生活する場所に適していると考えた。
島での過ごし方として▽浜辺を散歩▽寺で瞑想(めいそう)▽絶景の中で読書▽魚釣り▽夕焼けを眺める▽海沿いをサイクリング▽民泊で料理に舌鼓-などを提案。自然や食、人の温かさに触れることで「心の充電ができる」とPRしている。
1日からプロモーション動画を公開。デジタル社会に疲れたサラリーマンが宇久島を訪れ、スマートフォンから離れて生活し、次第に自分らしさを思い出していくストーリー。同協会の公式ホームページや会員制交流サイト(SNS)で視聴できる。問い合わせは同協会(電0959.57.3935)。
九州初 宇久でデジタルデトックスを 町観光協会がプロモ動画公開
2020/12/01 [23:41] 公開