妊娠や出産の不安を抱える女性を支援している民間団体「諫早いのちを大切にする会」(宮下昌子会長、111人)の発会記念研修会がこのほど、諫早市内であった。NHK元アナウンサーで生命尊重センター(東京)の宮田修代表が会員約50人を前に、命の連なりを重んじる社会への回帰を呼び掛けた。
宮田代表は「人間の命は、悠久の過去から未来へ続いており、私たちは『その中の今(中今)』を生きている」と説明。「戦後の日本人は自分の人生を実現すればいい、という考え方に変わってしまった。このままでは年50万~100万人ずつ減り続け、国(の存立)が危うい」とし、「中今」の考え方に基づき生命を生み育てる大切さを指摘した。
「諫早いのちを大切にする会」は本県三カ所目の同センター地方組織として4月に発会。予期せぬ妊娠時の相談や1口1円で妊婦を支援する「円ブリオ基金」募金などに取り組んでいる。同センターの中山順子理事長は「一つの県で三つの地方組織があるのは長崎県が全国初。赤ちゃんを温かく迎えるまちづくりを続けてほしい」と述べた。
命の連なり、重んじて 生命尊重センター・宮田代表が講演 諫早いのちを大切にする会 研修会
2020/11/27 [13:10] 公開