全国高校ラグビー長崎県大会決勝は長崎北陽台が長崎南山を36-15で下して、全国大会出場を決めた。
接点の強さ、体を張る勇気-。長崎北陽台がFWの健闘で流れを引き寄せ、3年連続で花園切符をつかんだ。強力なモール、縦突進で前に出続けたFW陣を、品川監督は「予定通りにFWからゲームをつくっていってくれた」とたたえた。
序盤は長崎南山の気迫あふれるプレーを受けてしまい、ミスが続いた。2分に先制PGも決められた。この追う展開になっても、チームは慌てなかった。主将のフランカー大町尚を中心に声を掛け合った。「やってきたことを出そう」
FW戦で徐々に主導権を握り、リズムをつかんだ。前半17分、スクラムからのサインプレーでCTB中濱が「絶対に取り切る」とディフェンスを振り払ってトライ。その後は一度もリードを許さなかった。
後半、2トライを許して点差を詰められても、FW陣は動じなかった。プロップ田中翔が「(コーチの)浦先生のコンタクト練習をやってきたので自信はあった」と胸を張ったように、14分以降、モール攻撃を武器に3トライを追加した。
今季、始動時から掲げているのは「全国4強」。3年生は2年前に経験した8強を超えようと、地道に練習を重ねてきた。気づけばこの3年間、県内無敗を達成。その集大成の舞台は、第100回記念の「花園」だ。
「そこで4強入りして大会の歴史に北陽台の名前を刻む」(大町尚)。この日、そう宣言できるだけの力を、十分に見せることができた。
長崎北陽台ラグビー 記念の年「花園4強」目指す
2020/11/16 [11:04] 公開