脱炭素社会へEV活用 ORCと日産など連携協定、災害時にも活用

2025/03/16 [12:00] 公開

連携協定を締結した(左から)杉浦社長、神田常務執行役員、末永社長=長崎空港

連携協定を締結した(左から)杉浦社長、神田常務執行役員、末永社長=長崎空港

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長崎県内の離島と本土などを空路で結ぶオリエンタルエアブリッジ(ORC、大村市)と日産自動車(横浜市)、日産プリンス長崎販売(長崎市)は13日、電気自動車(EV)を活用した脱炭素社会の実現に向けた連携協定を締結した。ORCが日産のEV「リーフ」2台を社用車などに導入し、災害時の非常用電源にも充てる。

 日産が全国の自治体や企業などとEVを通して連携する「ブルー・スイッチ」の一環。日産によると、協定は今回で275件目(このうち長崎県5件目)。航空会社とは初めて。

 大村市の長崎空港であった締結式には、ORCの杉浦賢社長、日産の神田昌明常務執行役員、日産プリンス長崎販売の末永征四郎社長が出席し、協定書に署名した。杉浦社長は「二酸化炭素(CO2)を多く排出する航空業界の一員として脱炭素社会へ貢献したい」と述べた。今後、日産と協力し、環境イベント実施やEVを使った離島向け旅行ツアー企画などを検討する。

 ORCによると、導入したEV2台は通常、社用車と空港内移動車として使用。災害などで社屋が停電した場合、EVから電力を社屋に供給し、運航管理部署の業務を継続させる計画。