SandyTrip 結成25周年 ファンと感動分かち合う 佐世保で満席ライブ

2024/07/31 [12:34] 公開

25周年記念のライブでステージを披露するKAZUさん=アルカスSASEBO

25周年記念のライブでステージを披露するKAZUさん=アルカスSASEBO

  • 25周年記念のライブでステージを披露するKAZUさん=アルカスSASEBO
  • 豊かな歌心でメモリアルステージを届けるAYUMIさん
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佐世保の音楽ユニット「SandyTrip(サンディトリップ)」が結成から25周年を迎えた。記念ライブを7月、長崎県佐世保市のアルカスSASEBOで開催。地元、全国のファンと感動を分かち合い、2人は「応援し支えてくれた人に感謝。力をもらった」と思いを語った。
 ボーカル、作詩のAYUMIさん、ギターで作曲を担当するKAZUさんの2人組。ともに20代の頃、1999年1月に結成した。KAZUさんは中学卒業後、英国で生活し、音楽学校に通いながらロックバンドで活動。帰国後、パンクバンドのボーカルだったAYUMIさんと出会い、活動が始まった。
 「流行にとらわれない音楽。日本人の部分を大切にしてきた。若い頃の憤り、反骨精神がある」という。これまでアルバムなど14作品を発表。和風、アジアン、ポップといった心に響くサウンドが魅力。癒やしのメロディーに乗せ、おおらかな優しい歌声で、人間味に満ちたメッセージを伝えている。
 地元から全国へ発信し「佐世保がつくってくれたユニット。曲にはこの街に似合うカラーがある」。代表曲「風音」は九十九島のイメージソング。観光地、企業のテーマソングも多数。佐世保観光名誉大使も務め、音楽による魅力アップに貢献している。
 ライブは多い時で年間約130本に及んだが、コロナ禍で休止に。そんな中、KAZUさんは「音楽に反映できる」という発想で、写真や動画、ドローンのスキルを磨いた。そして、アルカスでの単独ライブを決意した。
 記念ライブには幅広い年齢層が集結し、350席は満席。イベントタイトル曲「現実にあるもの」や軽快な「ドライブ日和」など、活動の軌跡をたどるバラエティー豊かな作品をドラマチックに披露した。ステージの背景には、KAZUさんが手がけた写真や映像を効果的に映し出す演出。ドローンも操縦して客席を盛り上げた。
 ライブの日にベスト盤をリリース。デザイン、イラストをAYUMIさんが担当し、温かみのある紙ジャケットに仕上げた。
 「年齢を重ねた今だからこそ、できることがある。アーティストとしての姿を見せることができた。待ち望んでもらっていた。それが答え。新たなスタートのスイッチが入った」と音楽を追究し続ける。