佐世保西高が優勝! 長崎地裁で高校生模擬裁判選手権・長崎予選 10月に佐賀代表と対戦

長崎新聞 2024/08/24 [11:40] 公開

優勝した佐世保西高の「弁論」=長崎地裁

優勝した佐世保西高の「弁論」=長崎地裁

大きい写真を見る
長崎、佐賀両県弁護士会が主催する高校生模擬裁判選手権の長崎予選が17日、長崎地裁であった。4校の生徒20人が、弁護人役として被告人の無罪を主張する「弁論」を披露。現役の裁判官や検察官らによる審査の結果、初出場の県立佐世保西高が優勝した。
 同選手権は司法の世界に関心や親しみを持ってもらうことを目的に、長崎地裁や長崎地検などの協力を得て2015年から開催。参加校へ弁護士を派遣し、事前指導もしている。
 出場したのは他に、長崎南山高、海星高、県立佐世保北高。模擬裁判は、飲食店経営の男性が大学時代の後輩と共謀し、大麻を営利目的で栽培し起訴されたという設定。大麻は、男性が後輩に貸し出していた部屋で栽培されたが、生徒たちは、捜査報告書などを基に、犯行動機がないことや後輩から受けとった金銭が大麻販売に関するものではないことを主張。「男性は、後輩が大麻を栽培していることは知らなかった」という結論を導いた。
 優勝した県立佐世保西高は2年生6人で出場。大山拓朗さん(17)は「最初はどの証拠を基に、どのような議論をすればよいのか分からなかったが、いろんな人たちの視点に立って証拠を探すことが大事だと分かった」とやりがいを語った。同校は10月26日、長崎地裁で開催予定の本選で佐賀県代表と対戦する。