邪神ちゃんとコラボ 南島原市アニメ活用 交流人口拡大へ 東京で制作発表

2020/10/30 [11:15] 公開

邪神ちゃんドロップキックの制作発表会でそうめんを食べながら市をPRする松本市長(モニター画面)=東京都内

邪神ちゃんドロップキックの制作発表会でそうめんを食べながら市をPRする松本市長(モニター画面)=東京都内

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 長崎県南島原市は、テレビアニメ「邪神(じゃしん)ちゃんドロップキック」の第3期放送とタイアップし、ふるさと納税の寄付金獲得や、ファンらの“聖地巡礼”を狙ったアニメ観光の促進に乗り出す。28日、東京都内で制作発表会があり、松本政博市長が「アニメを活用した交流人口拡大を実現したい」と抱負を語った。
 市は2022年に予定される放送に向けて、市内の事業所などと連携し「邪神ちゃんラッピングバス」を走らせたり、宿泊施設などにオリジナルデザインの押し絵を設置。機運を盛り上げる。ふるさと納税の返礼品には邪神ちゃんとコラボしたそうめんや雲仙和牛、プリンなどを準備する。
 発表会には声優らが登壇し、第3期のタイトルが「邪神ちゃんドロップキックX(エックス)」になったことを発表。松本市長はテレビ会議方式で参加し、そうめんを食べながら自然や世界遺産の魅力をアピールした。市によると、物語の中に市内の食や歴史などが盛り込まれるという。
 アニメは下半身がヘビの悪魔邪神ちゃんが、人間界に召喚され、都内に暮らす女子大生と同居するストーリー。第2期では北海道千歳市と連携し、同市はふるさと納税で約1億8400万円を集めて注目された。第3期は南島原市のほか、北海道帯広、釧路、富良野3市もタイアップする。