全国都道府県対抗男子駅伝 長崎県勢6年ぶり入賞に照準 大砲不在、総力でカバー

2025/01/15 [11:10] 公開

調整合宿で汗を流す代表選手たち=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

調整合宿で汗を流す代表選手たち=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

  • 調整合宿で汗を流す代表選手たち=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎
  • 区間賞を獲得した2014年以来の出場となる向(マツダ)=群馬県伊勢崎市役所前
大きい写真を見る
第30回全国都道府県対抗男子駅伝大会は19日、広島市の平和記念公園前発着コース(7区間48キロ)で行われる。中学生から一般までの選手で編成した47チームが出場。長崎は昨年、3区にトップと秒差の2位でたすきをつなぐなど序盤で上位争いを演じて12位、一昨年も15位と好順位を維持している。入江監督は「バランスがいいチーム。今年も入賞を狙う位置でつなげる」と自信を持って送り出す。

 広島の実業団マツダで活躍する向(鎮西学院高出身)が、高校3年で初出場して区間賞を獲得した2014年以来、11年ぶりに長崎のユニホームを着る。元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)はエースが集う2区を区間10位で走り、上々の仕上がりを見せた。最長のアンカー7区(13キロ)での起用が見込まれる。
 ニューイヤー駅伝で7位入賞した三菱重工からは、1区を走った松倉とアンカーを務めた吉岡がエントリー。県外出身の2人が長崎の力になる。
 一昨年は当時五島南高の川原琉人(順大)が1区3位、昨年も区間賞(区間新)で飛び出して上位リレーの流れをつくった。今年は中高生に川原級の大砲がいないのは不安材料だが、総力でカバーしたい。牟田凜以外のメンバーは初出場。高校生は鎮西学院の主力に長崎日大の黒岩を加え、中学生は県内各地からホープが集った。
 経験豊富な一般勢や高校3年生が引っ張って、若い選手たちを伸び伸びと走らせたい。牟田颯は初の安芸路ながらも、昨夏のインターハイで3000メートル障害8位、昨冬の全国高校駅伝は1区21位と大舞台には慣れている。今回も1区起用が濃厚で「川原くんがいなくても、全員が自分たちの走りをすればやれるところを見せたい」。入賞すれば、19年の5位以来、6年ぶりとなる。