5年ぶりに「三菱」復活 マラソン部、新チーム名で駅伝へ

2020/10/15 [12:00] 公開

5年ぶりに「三菱」の名称が復活した三菱重工=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場

5年ぶりに「三菱」の名称が復活した三菱重工=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場

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 秋の訪れとともに、陸上の駅伝シーズンが到来した。コロナ禍により、来年1月の都道府県対抗男女駅伝など、中止となった大会もあるが、実業団のレースは予定通りに開催予定。県長距離界を引っ張る男子の三菱重工(前・MHPS)は今季、新たなチーム名でたすきをつなぐ。
 
◎「MHPSマラソン部」組織再編で新たなスタート

 2019年のニューイヤー駅伝で2位入賞して認知度を高めた「MHPSマラソン部」は、組織再編に伴い管轄が親会社に移行。9月1日から「三菱重工マラソン部」として新たなスタートを切った。
 「三菱」の名を胸に走るのは5年ぶりだ。MHPSになる以前の15年初旬までは「三菱重工長崎」の名称で活動。今回、再び長崎の人にとって縁深いチーム名に戻る形になり、黒木純監督は「三菱という重みと伝統を感じて、身が引き締まる思いがする。力に変えて飛躍したい」と決意を新たにしている。
 ニューイヤー駅伝は17年から3年連続入賞。近年は井上大仁、定方俊樹、的野遼大ら、マラソンやトラック種目でも毎年のようにトップ選手を輩出している。マラソン日本歴代9位(2時間7分5秒)の記録を持つ副主将の定方は「駅伝や個々の活躍でMHPSの名前は浸透できたはず。今は間違いなく過去最強のメンバーがそろっているので、もう一度いい結果を出して新しいチーム名を覚えてもらえたらうれしい」と駅伝シーズンを心待ちにしている。

 三菱重工は11月3日に北九州市の本城陸上競技場発着コース(7区間80.2キロ)で行われる九州実業団毎日駅伝に向けて調整中。ここで8位以内に入れば、12年連続となる全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝=来年1月1日・群馬)出場権を獲得する。