羽田空港の駐車場が慢性的に満車状態となっているのを受け、国土交通省の有識者検討会は24日、混雑緩和策をまとめた。送り迎えなどの短時間利用者向けに有料の送迎用エリアを設けるほか、日をまたいで止めた場合などに適用する24時間当たりの最大料金を引き上げるのが柱。夏の繁忙期までに、駐車場の運営事業者に導入を促す。
送迎用エリアは駐車場内に通年で設ける。スムーズに入出庫できるよう、動線は通常エリアと分ける。料金は短時間利用なら通常エリアより割安な一方、一定時間を超えると割高になるように設定し、長時間の駐車を防ぐ。
マイカーで空港を訪れて旅行などに出かけ、駐車が数日間に及ぶ人も多い。24時間当たり最大料金は現在、繁忙期でも2千円程度。引き上げにより、マイカーではなく公共交通の利用を促す効果を期待している。
国交省によると、新型コロナウイルス禍後の航空便の需要回復に伴い、羽田空港駐車場は慢性的に混雑しており、繁忙期には入庫するのに数時間待つこともある。