暴力追放を訴えパレード 17回目の長崎市民集会「悲惨な事件を風化させない」

長崎新聞 2025/04/21 [10:30] 公開

暴力のない社会の実現を目指しパレードする参加者=長崎市魚の町

暴力のない社会の実現を目指しパレードする参加者=長崎市魚の町

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暴力追放「いのちを守る」長崎市民集会が19日、同市魚の町の市民会館であり、地域住民や防犯団体メンバーら約600人が参加。暴力のない社会の実現を決意し、街頭パレードも実施した。

 2007年4月の伊藤一長市長射殺事件を機に発足した「暴力追放『いのちを守る』長崎市民会議」が08年から開き、17回目。

 市民会議会長の鈴木史朗市長は、同市を今年被爆80周年を迎える国際平和都市とし「暴力によって引き起こされた悲惨な事件を風化させず、オール長崎で暴力のない安全安心なまちづくりをしていきたい」とあいさつした。長崎署による講話もあり、杉山正敏刑事生活安全官がニセ電話詐欺や闇バイトについて「身近な犯罪」と強調。早めの相談を呼びかけた。

 参加者は「あらゆる暴力を排除し、暴力追放の輪を広げなければならない」との宣言を確認。パレードでは、横断幕を手に市民会館前から浜市アーケードまで歩いた。青色回転灯防犯パトロール隊(青パト隊)も市内3コースを車両で巡回した。