近代三大茶人の1人 「松永安左エ門」収集の茶器など32点展示 壱岐・一支国博物館 9月13日まで

長崎新聞 2020/08/08 [14:18] 公開

松永が収集した茶器を眺める来場者=壱岐市芦辺町、市立一支国博物館

松永が収集した茶器を眺める来場者=壱岐市芦辺町、市立一支国博物館

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 第50回特別企画展「松永安左エ門生誕の地・壱岐~耳庵展~」が壱岐市芦辺町の一支国博物館で開かれている。開館10周年記念で同館が開催。九州電力や西日本鉄道などの礎を築き、「電力の鬼」と称された松永が収集した茶器や骨董(こっとう)品など32点が展示されている。
 松永は「耳庵」と号し茶道に親しみ、近代の三大茶人にも数えられる。松永が収集し福岡市美術館が所蔵する茶器のほか、国重要文化財「色絵吉野山図茶壺」(野々村仁清作)、国重要美術品「布袋見闘鶏図」(宮本武蔵筆)などを展示している。
 壱岐市郷ノ浦町の山口欽弥さん(74)は「開館10周年記念にふさわしい企画展。収集品を通して、松永安左エ門は日本古来の良さを知る人だと感じた。家柄、人物が表れている」と話した。
 企画展は9月13日まで。入場料は一般300円、高校生以下100円。