上町コッコデショ新調へ 寄贈のヒノキ清祓

2020/07/26 [23:26] 公開

上町コッコデショの担ぎ棒に使う材木を前に、無事完成を祈る自治会関係者ら=長崎市、諏訪神社

上町コッコデショの担ぎ棒に使う材木を前に、無事完成を祈る自治会関係者ら=長崎市、諏訪神社

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 長崎市の上町自治会(笹島潮会長)は、2024年の長崎くんちで奉納する「上町コッコデショ」の山車を、対馬ヒノキを使って新調する。26日、奉納踊りの舞台となる諏訪神社(上西山町)で材木の清祓(きよはらい)を受け、無事完成を願った。
 上町の演し物はもともと本踊(ほんおどり)だった。
笹島会長によると、「より若者が参加し、町民が盛り上がるものを」と考え、前回踊町だった16年に矢上くんちで使われるコッコデショの山車を借りて初めて披露した。
 自前の山車を作る上で「せっかくなら県産品を使おう」と、対馬森林組合に相談し、地元林業の佐護計理さん(88)から丸太11本分の寄贈を受けた。佐護さんは「強度と柔軟性を兼ね備えた対馬ヒノキは適材だと思う。長崎くんちは見たことがないので、奉納時に見たい」と話している。材木は長崎市内の工務店で寝かせて、23年から製作する。
 清祓には自治会役員や16年の担ぎ手ら約40人が参加。山車の担ぎ棒に使う長さ6.5メートルの材木6本を並べ、神職と共に完成を願った。笹島会長は「立派に奉納できるよう、できる限りのことをする」と話した。
 今年10月の長崎くんちの奉納踊りは、新型コロナウイルスの流行を受け来年に繰り延べとなり、上町の奉納も当初予定の23年から1年先送りとなった。