第43回全国都道府県対抗女子駅伝は12日、京都市のたけびしスタジアム京都発着コース(9区間42・195キロ)で行われ、長崎は2時間19分3秒で入賞ラインの8位と14秒差の9位でフィニッシュした。レースは京都が2時間15分26秒で3年ぶりに優勝。最多優勝記録を「19」に伸ばした。
長崎は1区森智香子(積水化学、諫早高出身)が33位と出遅れたが、3区山根あやな(桜が原中)が区間6位、4区髙瀬詩織(諫早高)と5区森田そよ香(同)が区間7位でつないで12位まで浮上。以降も8区吉浦奈都(志佐中)の区間8位などで粘り強く前を追い、最後は9区廣中璃梨佳(日本郵政グループ、長崎商高出身)が区間4位の好走で9位まで順位を上げた。
京都は1区中地こころ(立命大)が4位で発進。2区佐藤ゆあ(立命館宇治高)が区間2位の走りで先頭に立つと、最後まで首位を譲らずに独走でゴールした。3チームによる最後のトラック勝負を制した大阪が2位。福岡が3位、千葉が4位に続いた。
◎ベテランの遅れ 後輩たちがカバー
強い長崎を支えてきたベテランの出遅れを、頼もしい後輩8人がカバーした。長崎は33位発進から最後は9位まで巻き返した。藤永監督(五島高教)は「この子たちを通じて、諦めずに頑張る姿が多くの人に伝わったんじゃないか。私も感動した」と何度もうなずいた。
1区森(積水化学)が中盤に失速。先行逃げ切りのレースプランが早くも崩れた。それでも、勝負を捨てた選手は誰ひとりいない。5区まで中継所のたびに順位を上げ、踏ん張りどころの6、7区で失速を最小限に食い止めた。優勝した京都は頭一つ抜けていたが、2区以降の長崎の記録は2位大阪と遜色なかった。
「周りの気持ちも一緒に乗せ、プラスアルファの力を出せるのが長崎の強み」と藤永監督は常々言う。残念ながら補欠に回った最年長39歳の永友(メモリード)や松本(五島高)の分まで、そして力を出せなかった森の分まで。「昨日、メンバー発表で松本さんが泣いていた。走れなかった人の分まで頑張らないといけない」と4区髙瀬(諫早高)が言えば、4年連続2区の蔦野(大東大)は「結束力はどこにも負けない」と断言する。
1区森は今回が14度目の出場で、過去6度の入賞に貢献してきた功労者だ。「きょうはみんなの諦めない姿に救われた」と後輩たちに感謝を込め、アンカー廣中(日本郵政グループ)をゴール後に強く抱き締めた。長崎は入賞に14秒届かなかった。ただ、より強くなった絆は表彰状に負けない価値があった。
長崎は1区森智香子(積水化学、諫早高出身)が33位と出遅れたが、3区山根あやな(桜が原中)が区間6位、4区髙瀬詩織(諫早高)と5区森田そよ香(同)が区間7位でつないで12位まで浮上。以降も8区吉浦奈都(志佐中)の区間8位などで粘り強く前を追い、最後は9区廣中璃梨佳(日本郵政グループ、長崎商高出身)が区間4位の好走で9位まで順位を上げた。
京都は1区中地こころ(立命大)が4位で発進。2区佐藤ゆあ(立命館宇治高)が区間2位の走りで先頭に立つと、最後まで首位を譲らずに独走でゴールした。3チームによる最後のトラック勝負を制した大阪が2位。福岡が3位、千葉が4位に続いた。
◎ベテランの遅れ 後輩たちがカバー
強い長崎を支えてきたベテランの出遅れを、頼もしい後輩8人がカバーした。長崎は33位発進から最後は9位まで巻き返した。藤永監督(五島高教)は「この子たちを通じて、諦めずに頑張る姿が多くの人に伝わったんじゃないか。私も感動した」と何度もうなずいた。
1区森(積水化学)が中盤に失速。先行逃げ切りのレースプランが早くも崩れた。それでも、勝負を捨てた選手は誰ひとりいない。5区まで中継所のたびに順位を上げ、踏ん張りどころの6、7区で失速を最小限に食い止めた。優勝した京都は頭一つ抜けていたが、2区以降の長崎の記録は2位大阪と遜色なかった。
「周りの気持ちも一緒に乗せ、プラスアルファの力を出せるのが長崎の強み」と藤永監督は常々言う。残念ながら補欠に回った最年長39歳の永友(メモリード)や松本(五島高)の分まで、そして力を出せなかった森の分まで。「昨日、メンバー発表で松本さんが泣いていた。走れなかった人の分まで頑張らないといけない」と4区髙瀬(諫早高)が言えば、4年連続2区の蔦野(大東大)は「結束力はどこにも負けない」と断言する。
1区森は今回が14度目の出場で、過去6度の入賞に貢献してきた功労者だ。「きょうはみんなの諦めない姿に救われた」と後輩たちに感謝を込め、アンカー廣中(日本郵政グループ)をゴール後に強く抱き締めた。長崎は入賞に14秒届かなかった。ただ、より強くなった絆は表彰状に負けない価値があった。