V長崎15周年<16・完> 求められる「一体感」 2020年(J2)

2020/05/26 [11:57] 公開

開幕戦で勝利し、サポーターと喜びを分かち合うV長崎の選手ら。「一体感」を高めて今季の逆境に立ち向かいたい=2月23日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎

開幕戦で勝利し、サポーターと喜びを分かち合うV長崎の選手ら。「一体感」を高めて今季の逆境に立ち向かいたい=2月23日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎

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 「今年こそJ1復帰」を掲げて臨んだ手倉森体制2年目は新型コロナウイルスの影響で長期のリーグ中断を強いられているが、ここ最近でようやく再開の兆しも見えてきた。
 今季は、FW玉田圭司らを獲得した昨季以上の大型補強に成功。ブラジルで実績十分のMFルアンをはじめ、清水エスパルスからDF二見宏志とGK高木和徹、湘南ベルマーレからDFフレイレを迎えた。ルーキー4人は将来性十分だ。
 「攻守におけるアグレッシブさ」を求めてチームづくりを進め、開幕前の練習試合はJ1の5チームを含む10チームと戦って9勝1敗の好成績。2月23日にホームで行われた栃木SCとの開幕戦も白星発進し、サポーターの期待も膨らむ中でのリーグ中断だった。
 昨年4強入りした天皇杯はコロナ禍で出場条件が不透明。Jリーグは「降格なし」が決まり、再開しても過密日程は避けられないだろう。過去に類を見ない環境下で、心身ともにタフな戦いを強いられるのは間違いない。だからこそ求められるのは「一体感」。クラブを挙げて、地域を挙げて、逆境に立ち向かいたい。