佐世保市干尽町の前畑造船で8日、ケミカルタンカー(約470トン)の命名・進水式があった。「丸岡丸」と命名され、関係者が今後の作業や航行の安全を祈願した。
全長約62メートル、幅9.8メートル。液体化学薬品を約900トン積載できる。大阪市の海運業、甲斐機船に7月末に引き渡す予定。
船名の発表後、神事で安全を祈願。支綱が切断されると船はゆっくりと海に進みだし、出席者は拍手をして見届けた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため甲斐機船の関係者は出席せず、餅まきや祝賀会は取りやめた。
前畑造船の田頭愼一会長は「感染拡大の影響で作業が遅れないか心配したが、予定通りの時期に進水ができてよかった。本年度はケミカルタンカーをあと2隻受注しているので、建造を進めていきたい」と話した。