重工記念長崎病院 移転、5月7日診療開始 最新鋭MRI導入、院内保育園も

長崎新聞 2020/04/29 [00:00] 公開

船をイメージした外観の新しい重工記念長崎病院=長崎市丸尾町

船をイメージした外観の新しい重工記念長崎病院=長崎市丸尾町

  • 船をイメージした外観の新しい重工記念長崎病院=長崎市丸尾町
  • 音や映像でリラックスさせる最新鋭MRI=重工記念長崎病院
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 長崎市飽の浦町から同市丸尾町に移転する重工記念長崎病院の新病院が27日、報道陣に公開された。多くの部屋から長崎港を眺望できる。最新鋭の磁気共鳴画像装置(MRI)を導入し、院内保育園も備えた。5月7日から外来診療を開始する。
 新病院は鉄筋6階建て約1万平方メートル。3病棟165床。整形外科や歯科口腔(こうくう)外科など14診療科があり、健診センターで人間ドックに対応する。各病棟にリハビリ室を配置し、患者の社会復帰を支援する。
 外観は、目前の「三菱通り」の景観に調和する赤れんが積み調の下層部と、白い上層部で船をイメージ。3階にはウッドデッキのテラスがある。約100台が駐車可能。
 MRIは体を入れる空間の口径が従来品より広く、圧迫感を緩和。検査中は色が変化する照明や音、映像でリラックスさせる。検査時間も半分程度で済む。
 院内保育園は定員19人。契約すれば他企業からも受け入れ、いずれは人間ドック利用者らの一時保育にも対応する。
 矢部嘉浩病院長は「入院から手術、リハビリ、そして快復し帰宅できるまで一貫して市民を支えたい」と話した。