長崎交響楽団 大編成で魅了 100回記念演奏会

2024/07/09 [11:15] 公開

100回目の定期演奏会で難曲を披露する長響の団員ら=ベネックス長崎ブリックホール

100回目の定期演奏会で難曲を披露する長響の団員ら=ベネックス長崎ブリックホール

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長崎市を拠点に活動する市民オーケストラ「長崎交響楽団」の第100回記念定期演奏会が7日、長崎市茂里町のベネックス長崎ブリックホールであり、難易度が高いとされるベルリオーズ作曲「幻想交響曲」など2曲を約90人の大編成で披露。約千人の観客を魅了した。
 楽団は1970年に設立。団員は他に職業を持ちながら週1回集まり研さんを積み、毎年ほぼ2回の定期演奏会を開催。市民からは「長響」と呼ばれ、親しまれている。
 記念演奏会は、楽団を長年指導してきた指揮者の三河正典氏(東京芸大講師)が大編成をリード。「幻想交響曲」はベルリオーズが自身の失恋をテーマに、さまざま感情や場面を表現した“難曲”で、団員らは多彩な楽器を操り、スケールの大きな演奏を響かせた。
 来場した板山典子さん(85)=同市=は「盛り上がり、ヤマ場がある曲で迫力があり、感激。曲のイメージも湧いた」と感想。
 団員のチェロ奏者、工藤真理子さん(37)は「入団は12年くらい前。難しい曲なので昨年12月から練習を重ねてきた。20代から70代の団員もいつもより力が入っていた。たくさん拍手をいただき、うれしかった。次の演奏会も一緒に頑張りたい」と笑顔で話した。