小長井で4月から代替バス 路線バスの大幅減便受け実証運行 諫早市議会

2025/02/13 [11:50] 公開

長崎県諫早市は12日、路線バスの大幅な減便が予定されている小長井地域の新たな移動手段として、4月から10人乗りの代替バスを一定期間無料で実証運行することを明らかにした。
 定例市議会一般質問で、森和明議員(爽改いさはや)に村井一郎地域政策部長が答弁した。
 代替バスの運行は市小長井振興公社が担い、車両の維持管理や運行経費などは市が助成する。車両にはスマートフォンなどで位置情報が確認できるバスロケーションシステムや、交通系ICカードのキャッシュレス決済ができる機器を搭載する。大型の路線バスが運行できなかったエリアへの乗り入れも可能になり、バス停以外でも自由に乗降できる区間を設ける。
 ダイヤなどは2月下旬から各自治会を通じて回覧板で周知するほか、3月の県営バスのダイヤ改正に合わせて対象地域に全戸配布。市や振興公社のホームページにも掲載する。
 村井部長は「減便区間の代替バスに加え、移動手段の確保が困難な高齢者を支援するボランティア輸送を組み合わせ、小長井地域全域をカバーする公共交通網を構築したい」と述べた。