「チャンココ」厳かに舞う お盆の風物詩 青年団披露 長崎・五島

2024/08/14 [10:31] 公開

石田城(福江城)の城門前でチャンココを披露する上大津青年団=五島市池田町

石田城(福江城)の城門前でチャンココを披露する上大津青年団=五島市池田町

大きい写真を見る
長崎県五島市のお盆の風物詩で、古くから伝わる念仏踊りの「チャンココ」が13日、市中心部で繰り広げられ、各地区の青年団のメンバーが太鼓とかねの音に合わせて厳かに舞った。
 チャンココは800年以上の歴史があるとされ、地域ごとに「オネオンデ」(富江)「カケ」(玉之浦)「オーモンデー」(嵯峨島)などと呼ばれ、踊りや衣装が異なる。語源は「チャン」がかねの音、「ココ」が太鼓をたたく音といわれる。上大津、下大津地区のチャンココは県指定無形民俗文化財。
 同市中心部の商店街などにはかねの音が鳴り響き、地区の青年団に所属する若者らが、汗だくになりながら躍動感あふれる踊りを披露。買い物客や観光客らが見入り、撮影を楽しんでいた。
 念仏踊りはお盆の間、島内の民家や店先、寺などで披露される。