「平和の灯を未来へ」 長崎と全国の大学生つながる 平和について意見交換

2024/08/16 [12:12] 公開

オンラインで全国とつながり、意見を出し合う学生ら=長崎市役所

オンラインで全国とつながり、意見を出し合う学生ら=長崎市役所

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長崎市と全国11カ所の大学生ら計約50人がオンラインでつながるイベント「平和の灯を未来へ」が14日、長崎市役所を主会場に開かれ、参加者が被爆者の講話を聞き、平和について意見を交わした。
 戦争経験世代が減る中で平和教育の重要性が増しているが、被爆地と他地域では質量ともに差があるとして、学生らでつくるNPO法人ドットジェイピー長崎支部(支部代表・県立大2年の秋好洸弥さん)が企画した。
 長崎市役所多目的スペースには、学生スタッフを含め約20人が集まった。原爆やロシアによるウクライナ侵攻についてクイズ形式で学び、市内で被爆した八木道子さんから、体験談や原爆の威力、現代の核拡散状況などを聞いた。
 「平和とは」をテーマにグループ別に議論し発表。「いじめを傍観しない」「夢をかなえられる」「日々笑顔で過ごせる」「平等な教育を受けられる」「将来の選択肢がたくさんある」といった意見が出た。
 平和のために自らできることも考えた。長崎大2年の永橋芯佳さん(19)は「非日常(特にマイナスなこと)について考えてみる」と回答。イベント後、「長崎市内の小中学校でしっかり平和教育を受けたが、高校ではなかった。久しぶりにじっくり考えた」と感想を話した。