大村の偉人 石井筆子愛用 「天使のピアノ」 レプリカを市に 大村ライオンズクラブ寄贈 ミライonで展示

2020/02/06 [14:00] 公開

大村市に寄贈された「天使のピアノ」のレプリカ=同市、ミライon

大村市に寄贈された「天使のピアノ」のレプリカ=同市、ミライon

大きい写真を見る

 大村ライオンズクラブは5日、大村出身の偉人、石井筆子(1861~1944年)が愛用した「天使のピアノ」のレプリカを大村市に寄贈した。
 石井は明治維新の立役者となった渡辺清の娘。オランダやフランスに留学するなど優れた語学力を生かし、女性の教育と権利向上に貢献した。日本初の知的障害児社会福祉施設「滝乃川学園」(東京)の2代目学園長としても活躍。「天使のピアノ」は現存する日本最古のアップライトピアノで、演奏者の目の前に位置する上前板に2人の幼児を抱いた天使がデザインされている。石井はこのピアノでクリスマスなどに演奏を披露したとされ、現在でも同学園で使われている。
 レプリカは同クラブの結成55周年を記念し、学園から提供を受けた物を寄贈。同市東本町のミライonであった寄贈式で、遠藤雅己教育長に目録を手渡した峰當典会長は「大村出身の偉人を広く市民に知ってもらえれば」と話した。ピアノは同館1階サブエントランスに展示した。