プロ野球で違法なオンラインカジノの利用者が発覚した問題で、大阪府警は10日、賭博容疑で調べていたプロ野球オリックス山岡泰輔投手(29)の捜査結果を大阪地検に書類送付した。捜査関係者への取材で分かった。問題発覚前に球団側から府警に相談があったことなどを踏まえ、起訴を求めない意見を付けたとみられる。
オンラインカジノを巡っては、スポーツ選手や吉本興業の所属タレントらの利用が相次いで判明。日本野球機構(NPB)の内部組織は3月、利用者は山岡投手を含め8球団計16人に上ったと発表していた。
捜査関係者によると、山岡投手はキャンプ中の2023年2月下旬、宮崎市の宿泊施設でスマートフォンから海外のオンラインカジノサイトに接続、ポーカーゲーム賭博をした疑いがあった。
今年2月に球団側が府警に相談し、山岡投手が自首。調べに、21年9月~23年10月に計約300万円を賭けたことを認め「合法だと思っていた」と説明したという。
オリックスは今年2月に問題を公表した。山岡投手は一時活動を自粛していた。