陸上自隊員が島原城清掃 訓練も兼ね城壁草刈り

長崎新聞 2019/12/19 [15:00] 公開

山地登坂訓練を兼ね、城壁で除草作業に取り組む隊員。後方は天守閣=島原城

山地登坂訓練を兼ね、城壁で除草作業に取り組む隊員。後方は天守閣=島原城

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 陸上自衛隊第16普通科連隊(長崎県大村市)の隊員らが18日、島原市城内1丁目の島原城で、雑草が茂った城壁を清掃した。20日までに計約2450メートルの城壁を清掃する予定。
 清掃は景観の維持保全と隊員の山地登坂訓練を兼ねており、1977年から始まった。雲仙・普賢岳噴火災害の被災者救助や監視任務のため一時中断したが、通算41回目となる。
 第1中隊の隊員115人は、最も高いところで18メートルある城壁の上からロープを垂らし、雑草を鎌などで刈り取った。中隊長の小林輝臣3佐(51)は「訓練の機会を与えてもらいありがたい。城をきれいにして、市民の皆さんとともに、1年を締めくくりたい」と話した。
 近くの婦人会や老人会の会員ら約50人も堀端を清掃した。