長野県飯田市で、県飯田技術専門校の自動車整備科の訓練生4人が乗る乗用車が市道脇の水門に衝突し、全員が死亡した事故で、運転していた池田稜生さん(20)=同県宮田村=の父親が25日、共同通信の取材に応じた。車は息子のものだとし「今となってみれば、購入に反対しておけばよかった」と悔やんだ。
事故は24日午後0時半過ぎ、専門校の昼休み中に発生した。父親によると、衝突した車は池田さんが知人から安く譲り受け、通学に利用していた。24日朝は言葉を交わしておらず、事故原因は不明とした。
父親は「昔から車が好きで、自動車関連の仕事を目指していた」と沈痛な表情で語った。
事故現場では25日、水門設備につながる橋がひしゃげ、ブルーシートで覆われていた。車に同乗していた同県駒ケ根市の杉崎蓮さん(20)の幼なじみという短大生小沢梗介さん(20)は、献花に訪れ「面白くて一緒にいるだけで笑わせてくれる楽しい友達だった。まだこれから一緒にいろんなことができたのに、悔しい思いが強い」と声を震わせた。