SNS型詐欺の被害総額4221万円 「投資」被害が深刻化 8月の長崎県内状況

2024/09/28 [11:30] 公開

SNS型詐欺の県内被害状況とニセ電話詐欺の県内被害状況

SNS型詐欺の県内被害状況とニセ電話詐欺の県内被害状況

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長崎県警がまとめた8月のSNS(交流サイト)型投資・ロマンス詐欺被害の認知件数は14件で、被害総額は4221万5756円に上った。このうち、投資家や実業家をかたり、投資に誘うSNS型投資詐欺が11件(被害総額3486万1466円)と大半を占め、被害が深刻化している。
 このほか、恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取るSNS型ロマンス詐欺は3件、被害総額は735万4290円。今年認知されたSNS型投資・ロマンス詐欺被害は計119件、被害総額は約7億4500万円だった。
 また、ニセ電話詐欺被害の認知件数は13件、被害総額は1236万7239円。今年の累計は前年同期比13件増の106件、被害総額は1億円を突破した。内訳は架空料金請求が8件で最多。手口は、有料サイトの未納料金請求やパソコンのウイルス感染除去費用の要求などが目立った。金銭の要求方法は、指定口座への振り込み型が11件だった。
 一方、今年、ニセ電話詐欺の被害を未然に防いだ件数は108件(6月末時点)。このうち、コンビニエンスストア33件、銀行20件で半数弱を占めた。県警は、SNSや広報紙などで詐欺被害への注意を呼びかけるほか、金融機関やコンビニと連携し、水際での防止対策を進める方針。