『軍艦巻き』485メートルで世界記録 市民ら協力、1万個 長崎でイベント

長崎新聞 2025/03/24 [10:50] 公開

並べられた約1万個の軍艦巻きを食べる参加者=長崎市、出島メッセ長崎

並べられた約1万個の軍艦巻きを食べる参加者=長崎市、出島メッセ長崎

  • 並べられた約1万個の軍艦巻きを食べる参加者=長崎市、出島メッセ長崎
  • 世界記録更新後、喜びを語る林さん(中央)と赤木代表取締役(右)
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軍艦巻きを並べて「世界一長い寿司(すし)」のギネス世界記録更新に挑む「軍艦大作戦」が20日、長崎市尾上町の出島メッセ長崎であった。昨年11月に同市高浜町の高浜アイランドで実施したが、強風のため途中で中止に。リベンジとなる今回は室内で実施し、軍艦巻き約1万個を並べて約485メートルとなり、世界記録を更新した。

 長崎の魚のおいしさを世界に発信しようと、同市葉山2丁目のすし店「握りのはやし」と同市の地域プロモーション会社「長崎百景」(赤木幸仁代表取締役)が企画。2015年にギネス世界記録に登録された富山県の「ます寿司」を並べた約437メートルを超えようと、世界遺産の端島(通称・軍艦島)と同じ長さ480メートルを並べることを目指してきた。
 ネタはほとんどが長崎で取れたもので、マグロやヒラス、ゆうこうシマアジなど約20種類を用意。握りのはやし代表取締役の林健一さん(41)を筆頭に、集まったボランティアの有志や市民ら計約400人が軍艦巻きを作り、4時間かけて長机に並べた。
 会場に緊張感が漂う中、発表された結果は「485・72メートル」でギネス世界記録を更新。参加者全員で軍艦巻きをほおばった。参加した医療関係の仕事をする長崎市西北町の近藤俊成さん(35)は「前回中止になったので良かった。限界まで食べたい」と話した。
 結果は後日、ギネス世界記録を判定する本部に提出され、審査を通れば正式にギネス世界記録に認定されるという。林さんは「小さなすし屋でも大きなことをやり遂げられるということを証明できたと思う。長崎の魚に注目が集まれば」と語った。