奄美でクロウサギ飼育 三十数年ぶり、研究施設

共同通信 2025/02/22 [19:46] 公開

鹿児島市の平川動物公園から鹿児島県大和村に移されたアマミノクロウサギ「ユワン」(大和村提供)

鹿児島市の平川動物公園から鹿児島県大和村に移されたアマミノクロウサギ「ユワン」(大和村提供)

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 平川動物公園(鹿児島市)で飼育していた国の特別天然記念物アマミノクロウサギの雄「ユワン」がこのほど、鹿児島県・奄美大島の大和村にある研究飼育施設に移され、飼育が始まった。村でアマミノクロウサギが飼育されるのは三十数年ぶり。伊集院幼村長は「願っていたことがかなった。子供から大人まで訪れてほしい」と喜んだ。

 施設は「アマミノクロウサギミュージアムQuruGuru(くるぐる)」。獣医師が常駐し、最大20匹の飼育が可能という。4月のオープンまでに雄の「ケンタ」も移送される予定。

 平川動物公園を運営する鹿児島市と大和村は今月18日、アマミノクロウサギをはじめとした希少野生動物の保全や研究で連携する協定を結んでいる。