来年の東京五輪に向けて世界の国旗と国歌に理解を深めるイベントが27日、長崎市出島町の県美術館であり、1964年の東京五輪で国旗担当職員を務めた国旗専門家の吹浦忠正さん(78)の講演に学生ら約100人が耳を傾けた。
NPO法人世界の国旗・国歌研究協会など主催、ひぐちグループ(長崎市)協力。講演では吹浦さんが米国や英国、日本など各国旗の成り立ちを紹介。「国の歴史、宗教、信条などが収められている国旗や国歌を理解することは、その国を知る第一歩」と強調した。
吹浦さんの説明に合わせ、100カ国近い国歌を原語で歌うソプラノ歌手の新藤昌子さん(58)が12カ国の国歌を披露した。
参加した長崎大教育学部4年の横枕大輝さん(22)は「外国の国歌は、戦うとか勝ち取るという歌詞が多い。君が代は平和が続いていくようにという意味が込められて、日本らしいなと感じた」と話した。
世界の国旗国歌 理解を 1964年東京五輪国旗担当の吹浦さんが講演
長崎新聞 2019/10/29 [15:00] 公開