レスリング・吉武(島原特支講)がV! ジュニアクイーンズカップ、世界選手権代表入り

長崎新聞 2025/04/22 [12:02] 公開

U23の部72キロ級を制して世界選手権出場を決めた吉武(島原特支講)

U23の部72キロ級を制して世界選手権出場を決めた吉武(島原特支講)

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レスリングのジュニアクイーンズカップは12、13日、東京武道館で行われ、U23(23歳以下)の部72キロ級で吉武まひろ(島原特支講)が優勝を飾り、U23世界選手権(10月・セルビア)の日本代表入りを決めた。吉武は「結果にこだわってチャレンジしたい」と意気込んでいる。
 U15、U17、U20、U23の4カテゴリー各10~11階級を実施。U23の部72キロ級は3人による総当たり戦で競った。吉武は初戦で浅井紅吏(法大)と対戦。開始約50秒でテクニカルスペリオリティー勝ちすると、続く昨年のU23世界選手権72キロ級日本代表の藤倉優花(育英大)との最終戦も、4-0から残り約40秒でフォール勝ちした。72キロ級での公式戦は初めてながら「減量せずに試合に臨めたこともあり、練習通りのパフォーマンスが出せた」と手応えを口にした。
 吉武は島原特別支援学校で講師を務めて2年目の23歳で、現在は母校の島原高で練習を重ねている。これまで全国、国際レベルで結果を出してきており、高校3年の夏にインターハイ57キロ級で優勝。日体大4年時にはU20世界選手権65キロ級で頂点に立っている。
 社会人になり「仕事と競技の両立の難しさ」を感じつつも、モチベーションは上がっている様子。「地元に帰ってきて、応援してくれる人が増えた。自分が頑張ることで学校や生徒たちに何かいい影響を届けたい」とこれからの活躍を誓っていた。
 このほか、昨年のパリ五輪53キロ級金メダルの藤波朱理(日体大)が階級を57キロ級に変更後、初の試合に臨み、2試合ともテクニカルスペリオリティー勝ちで優勝。2017年からの連勝を141に伸ばした。