雲仙・子どもみこし 最後の奉納 雲仙小閉校のため

長崎新聞 2019/09/29 [00:07] 公開

掛け声を響かせ練り歩く子どもたち=雲仙市、雲仙温泉街

掛け声を響かせ練り歩く子どもたち=雲仙市、雲仙温泉街

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 長崎県雲仙市の雲仙温泉街にある温泉神社で28日、子どもみこしの奉納があった。地元の市立雲仙小が本年度末で閉校するのに伴い、今年が最後の奉納。小さなみこしを担いだ12人が温泉街を練り歩き、元気な掛け声を響かせた。
 50年以上前から続く秋の例大祭の伝統行事。長年、雲仙子ども会が主催していたが、子どもの数の減少を理由に3年前、同会が解散。「伝統を守りたい」と、翌年から温泉街の若手でつくる雲仙青年観光会(市来勇人会長)が引き継いだ。一度は終了の危機を乗り切ったが、同校の閉校が決まり、子どもみこしは今年で最後となる。
 子どもらが担ぎ手と先導を務め、保護者と一緒に「わっしょい」と元気な掛け声を上げながら温泉街を歩いた。旅館やホテル前では祭りの歌と奉納踊りを披露。同校6年の本多真帆さん(12)は「最後なので大きな声でみんな一緒に頑張りました」と笑顔を見せた。