長崎市と西彼時津町を結ぶ地域高規格道路「長崎南北幹線道路」の未整備区間についてルートを選定する委員会(委員長・中村聖三長崎大大学院教授)の初会合が27日、県庁であった。事務局が示したルートの大枠3案のうち、国道206号より西側を通過する案を「総合的に判断して最も望ましい」として選定した。今後ルートの細部を検討し、来年1月ごろ最終案を決める方針。
長崎南北幹線道路(約16キロ)は現在、ながさき出島道路(約5キロ)と都市計画道路浦上川線(約3キロ)が供用されている。ルート選定の対象となる未整備区間は約7キロ。慢性的な渋滞緩和や主要都市間の移動時間短縮、交流人口の拡大、防災対策などの整備効果が期待されている。着工の時期などは未定。
会合は冒頭を除いて非公開。事務局から市街地の西側、中心部、東側を通る3案が提示され、委員らは時間短縮効果や想定される移転建物数、環境や景観への影響などの評価項目などを比較した。県都市政策課によると、西側ルートについて「三つの中で最も安価で早期に完成できる」などと意見が出たという。
次回会合は11月。今後、地域住民との意見交換会なども踏まえ、最終案を決定し県に提出する。
選定委は学識経験者や経済、交通、観光などの専門家ら計10人で構成している。
長崎-時津 地域高規格道路 「西側ルート」選定 専門家が初会合 未整備区間3案検討
2019/09/28 [15:01] 公開