自民党が皇族数確保策を巡り、立憲民主党との合意に向け修正案を検討していることが分かった。具体的には「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」に関し、これまで反対していた配偶者と子への皇族身分付与を、旧11宮家に限り認める案が浮上している。関係者が23日明らかにした。立民側とはなお見解の相違があるとみられ、合意に至るかは不透明だ。
額賀福志郎衆院議長は17日の各党派代表者会議で、取りまとめ案の作成に入ると表明。与野党の第1党である自民と立民が、歩み寄れるかどうかが焦点になっている。
立民はこれまでの会議で「身分の違う者が同じ家族を成すのは不都合が生じる」と主張。女性皇族の配偶者らに皇族身分を与えることを検討するよう求めている。
会議で併せて議論している「皇統に属する男系男子の養子縁組を認める案」では、1947年に皇籍を離脱した旧11宮家の男系男子が対象になると想定されている。旧11宮家の男系男子ならば、女性皇族の配偶者として皇族身分を得るのは問題ないと判断したもようだ。